運ぶjob tag の解説を中心に掲載

フードデリバリー(料理配達員)

客の注文を受けた料理や飲料などを店舗から客先へ配達する。

確認10.282026

01概要

必要な免許・資格
特に不要(job tag)
持ち場
運ぶ運転免許が入口
就業者数(職業分類)
696,180 人国勢調査を job tag が加工
有効求人倍率(全国)
1.41 倍ハローワーク求人統計(令和7年度)

客の注文を受けた料理や飲料などを店舗から客先へ配達する。

飲食店の料理の宅配は従来から「出前」としてそれぞれの店により行われてきたが、近年、宅配専門店や配達代行サービスの拡大により、さまざまな形態で行われるようになっている。ここでは主に、宅配専門店の配達員、フードデリバリーサービス会社に雇用される配達員、フードデリバリーサービス会社と個人で契約して配達を請負う配達員の仕事について述べる。

宅配ピザ、宅配寿司などの宅配専門店や飲食店の宅配専門部門の配達員は、各店舗の配達専門スタッフとして雇用され、注文された料理を店舗の調理スタッフから受け取り、客先へ届ける。店舗によっては、配達だけでなく、電話等による注文の受付や店内の清掃、洗いもの、空き時間にチラシのポスティングなどを行うこともある。

フードデリバリーサービス会社に雇用される配達員(直接雇用型)の場合、会社が設けた配達拠点に出勤して待機し、客からオーダーがあった飲食店に出向いて注文の商品を受け取り、客先に届ける。空き時間にチラシのポスティングなどを行うこともある。

フードデリバリーサービス会社から配達を請負う配達員(個人事業主型)の場合、出勤場所や勤務時間の制約はなく、スマホアプリなどでオーダーを把握し、注文を受けた飲食店に出向いて商品を受け取り、客先に届ける。フードデリバリーサービス会社に対しては、配達依頼を受けた時点、配達する商品をピックアップした時点、客先へ届けた時点の各タイミングでスマホ等から報告し、配達完了報告の承認により1件の仕事が終了する。最近拡大している「置き配」では、玄関先に届けた写真を送付して配達報告とすることが多い。

いずれのタイプの配達員も、ほとんどの場合、配達にはバイクや自転車を使用する。個人事業主の場合、注文が多い時間帯にいかに効率よく正確に配達できるかということが収入に直結する。配達中のトラブルや事故等に備えて、アプリ等で注文者と連絡が取れたり、サポートセンターに相談したりできる仕組みなども設けられている。

ネット注文ではカード決済が利用されることが多いが、配達時に現金やQRコードによる会計処理、クーポン券(割引券)等の受け取りなどを行うこともある。

◇よく使う道具、機材、情報提供等

スマートフォン、スマホアプリ、自転車、原動機付自転車、自動二輪車、保温・保冷容器

— 厚生労働省 job tag「どんな職業か」より引用 [出典]

02仕事の内容(job tag のタスク)

客の注文を受けた料理や飲料などを店舗から客先へ配達する。

  1. 店舗や待機場所等で配達のオーダーを受ける。この作業をする人の割合 1%・重要度 3.523(5 段階)
  2. 商品(料理)をピックアップして所定の運搬容器等に入れる。この作業をする人の割合 1%・重要度 3.843(5 段階)
  3. バイクや自転車等で注文主(指定場所)に商品(料理)を配達する。この作業をする人の割合 1%・重要度 4.34(5 段階)
  4. 商品(料理)と引き換えに代金等を精算する場合は、現金やQRコードによる会計処理、クーポン券等の受け取りなどを行う。この作業をする人の割合 1%・重要度 3.556(5 段階)
  5. 店舗や待機場所等に戻り、配達完了の報告をする。この作業をする人の割合 1%・重要度 3.4(5 段階)
  6. 専用アプリ等で配達完了の報告をする。この作業をする人の割合 1%・重要度 4.22(5 段階)
  7. 空き時間等に注文の受付、店内の清掃、洗いものなどをする。この作業をする人の割合 0%・重要度 2.632(5 段階)

03免許・資格

job tag は「必要な学歴や資格等はない」とし、原動機付自転車免許や普通自動二輪車免許があると仕事を進めやすいと記載しています。

運転したい車両や扱う設備から必要な免許・資格を調べるには、免許・資格チェックを使えます。

04なるには

この仕事に就くにあたって必要な学歴や資格等はないが、ほとんどの場合、配達を効率的に行うためバイクや自転車を使用するので、原動機付自転車免許や普通自動二輪車免許等を有していると仕事を進めやすい。

直接雇用型の場合、店舗や配達拠点ごとのアルバイト採用がほとんどであり、入職当初は一定期間先輩スタッフに同行して道や手順をおぼえるなど、店舗や配達拠点でOJTが行われることが多い。個人事業主型の場合も、フードデリバリーサービス会社への登録時に面接や説明がおこなわれることがあり、就業後の相談や支援の制度を設けている会社もある。

アルバイト勤務の場合、所属店舗や拠点ごとの採用となっていることが多いため、広域的な異動や他職種への転換等はほとんどない。

料理の宅配は、注文を受けてから一定の目安時間内に届けることや、約束の時間に合わせて正確に届けることが求められる。このため、迅速かつ安全に配達を行う運転技術や、地図やアプリを読み取って要領よく配達先に到達できることが必要である。また、天候や季節にかかわらず屋外に出て仕事をすることになるので、一定の体力、耐久力も必要となる。基本的に一人で行う仕事であり、配達中に生じるトラブルなどに臨機応変に対応できることも求められる。

— 厚生労働省 job tag「就くには」より引用 [出典]

05労働条件と法令

宅配事業を行う飲食店は全国に分布しており、フードデリバリーサービス会社のサービス対象地域も急速に拡大しているので、配達員の就業場所は都市部を中心に全国にわたる。

副業として就業する中高年層もおり、学生アルバイトから年配者まで就業者の年齢層は幅広い。

飲食店やフードデリバリーサービス会社に直接雇用される場合は、シフト制のアルバイトや配達が集中する時間帯(昼食時、夕食時など)のパートタイムで勤務する人が多い。フードデリバリーサービス会社との契約で仕事を受ける場合は、個人事業主として自分の都合がつく曜日や時間帯に働くことになる。

直接雇用の場合、店舗内のアルバイトと比べて時給はやや高めに設定されていることが多い。また、バイクや自転車、配達に必要な用具等については、宅配専門店の場合、会社の機材を使うことが多いが、フードデリバリーサービス会社の場合は基本的に自前で用意することが多い。車両の貸与制度が設けられていたり、自前車両を使う場合や悪天候の場合のインセンティブ制度などが設けられていることもある。

個人事業主として働く場合、就業時間や場所の自由度は高いが、収入の安定性や事故の際の補償などの問題がある。報酬は1件につき基本料金及び配達距離や時間帯などでの加算から会社のサービス手数料を差し引いた額として設定されていることが多いが、就業する時間帯や地域によっては稼働が少なく、思うような収入が得られないこともある。また、配達中の事故に対する補償や賠償責任などに課題が残されており、行政や業界団体において、労災保険の適用など制度の整備に向けた検討が進められている。

日本のフードデリバリーサービスは、インターネットによる注文サイトの成長、海外大手の参入、さらに新型コロナウイルスによる宅配需要の急増もあって、市場規模の拡大が続いている。このため、今後も配達員の就業の場が全国的に広がっていくとみられる。一方で、参入企業が増えたことにより、地域によっては競争がより厳しくなる可能性もある。

— 厚生労働省 job tag「労働条件の特徴」より引用 [出典]

飲食店などに雇用される場合と、配達サービス会社と契約する個人事業主の場合があり、働き方の決まりが異なります(job tag)。個人事業主には雇用の労働時間の規制は直接は当てはまりません。

06統計と仕事の性質

統計で見る(全国値)

項目値出典(job tag の掲載)
賃金(年収)406.5 万円令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
月の労働時間163 時間令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
平均年齢46.3 歳令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
就業者数696,180 人令和2年国勢調査の結果を加工して作成
求人賃金(月額・全国)23.9 万円ハローワーク求人統計(令和7年度)
有効求人倍率(全国)1.41 倍ハローワーク求人統計(令和7年度)

job tag の数値データから

厚生労働省 job tag(職業情報データベース、数値系 2023年度更新分)は、その職業の就業者への調査で「どの程度当てはまるか」を 1〜5 の尺度で示した値です。回答者数が少ない職業は値が揺れます。

仕事の性質(当てはまりの強い順)

  • 屋外作業
  • 意思決定の自由
  • 他者とのかかわり
  • 優先順位や目標の自己設定
  • 反復作業
  • 歩行、走行

重要度の高い作業(job tag のタスク)

  1. バイクや自転車等で注文主(指定場所)に商品(料理)を配達する。
  2. 専用アプリ等で配達完了の報告をする。
  3. 商品(料理)をピックアップして所定の運搬容器等に入れる。
  4. 商品(料理)と引き換えに代金等を精算する場合は、現金やQRコードによる会計処理、クーポン券等の受け取りなどを行う。
  5. 店舗や待機場所等で配達のオーダーを受ける。

問われる知識

  • 輸送
  • 顧客サービス・対人サービス
  • 日本語の語彙・文法

08出典と確認日

この職業ページで参照した資料

  1. 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)職業情報データベース 解説系 7.01・数値系 7.00 ・ 適用範囲: 職業ごとの解説・タスク・仕事の性質(全国の就業者調査をもとにした職業分類単位の情報。個別の職場の条件ではない) ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 A(原本を確認)
  2. 厚生労働省(統計は総務省・厚生労働省の調査を job tag が加工) 職業情報提供サイト(job tag)各職業ページの「統計データ」欄(全国値) ・ 適用範囲: 令和7年賃金構造基本統計調査・令和2年国勢調査・ハローワーク求人統計(令和7年度)を job tag が職業分類単位で加工した全国値。ページ表示から機械抽出(data/raw/jobtag/web-stats-2026-10-28.json) ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 A(原本を確認)

「どんな職業か」「就くには」「労働条件の特徴」は job tag の解説(解説系ダウンロードデータ ver.7.01、2021年度更新)からの引用です。法令の記述は確認日 2026年10月28日 時点で、本サイトが条文を確認したものだけを足しています。