扱う

港湾荷役作業員

港で船とコンテナなどの積み卸し・運搬を行う仕事。クレーン・玉掛け・フォークリフトなどの資格が、機械を扱う仕事の入口になります。

確認10.282026

01概要

必要な免許・資格
入職時は特に不要機械運転・玉掛けは各資格が必要(job tag)
勤務の特徴
多くの港で日勤早朝・夜間のゲートオープン拡大も
入り口
学歴・資格不問訓練施設で資格を取ってから入る道も
その先
班長・主任船内荷役作業主任者などの資格で昇進

港湾荷役作業員は、港湾運送事業者に雇用されて、船と港でのコンテナなど荷物の積み卸しや運搬の作業を行います。船内荷役(沖荷役)と沿岸荷役などがあり、就労する港によって作業にかなりの違いがあります(job tag)。

コンテナ化と機械化で荷役効率は飛躍的に向上し、現在は少数の熟練した作業員が機械を操作する荷役に変わりつつある、と job tag は述べています。資格が仕事の範囲を決める度合いが大きい職業です。

02業務の流れ

  1. 作業の割り振りと安全確認監督の指示を受けて、船内・沿岸のどの作業に就くかを確認します。
  2. 船内荷役10〜20 人ほどの組で船に乗り込み、作業指示者(デッキマン)の合図でウインチを動かし、船倉の荷物を吊り上げて港に降ろします。吊り具の掛け外し・ワイヤー巻きを共同で行います。
  3. 沿岸荷役岸壁・上屋・荷さばき地・野積場の間で、貨物の運搬・搬出・積み上げ・仕分けを行います。
  4. コンテナターミナルでの機械荷役大型クレーンやフォークリフトなどの機械で、コンテナを積み替えます。

03扱う車両・設備

車両・設備どんなものか・仕事との関わり
大型クレーン・クレーン・揚貨装置・ウインチ荷の吊り上げに使う機械。運転にはそれぞれの資格が必要です(job tag)。
フォークリフトコンテナターミナルでは大型のもの。→ フォークリフト運転作業員
吊り具・コンテナ・保護具ヘルメット・ゴーグル・グローブ・安全靴を着用します。

04免許・資格

名称位置づけこの職業との関係・取得の条件
クレーン・移動式クレーンの運転(就業制限業務)法令で必要になる場合クレーンの運転はつり上げ荷重 5t 以上が就業制限業務で、原則クレーン・デリック運転士免許(床上操作式は床上操作式クレーン運転技能講習でも可)。移動式クレーンは 1t 以上が就業制限業務で、原則移動式クレーン運転士免許(5t 未満は小型移動式クレーン運転技能講習でも可)。労働安全衛生法施行令 第20条・規則 別表第三で確認。
玉掛け(技能講習・特別教育)法令で必要になる場合玉掛けを行う場合に必要。
フォークリフト運転技能講習法令で必要になる場合フォークリフトを運転する場合に必要。

運転したい車両や扱う設備から必要な免許・資格を調べるには、免許・資格チェックを使えます。車両の区分は免許区分の早見表にまとめています。

job tag が「関連資格」に挙げているもの(7 件)
  • 船内荷役作業主任者
  • フォークリフト運転技能者
  • クレーン・デリック運転士(クレーン限定)
  • 玉掛け技能者
  • 揚貨装置運転士
  • 陸災防フォークリフト荷役技能検定1級
  • 陸災防フォークリフト荷役技能検定2級

job tag の掲載をそのまま示したものです。法令上の必要・有利の区別はありません。

05勤務形態と法令の枠

ほとんどの港では日勤で、日曜日は原則として作業をしない日、とされています。ただし荷役は船舶の入港・貨物の集中度・天候の影響を受け、アジアの主要港との競争が激しくなり、早朝・夜間のゲートオープン時間の拡大が行われています(job tag)。

06働く環境

機械化

各種機械の導入により作業の軽減化が進み、肉体労働は少なくなり、安全性も向上している、と job tag は述べています。技術の進歩に対応できる専門知識と技能を持った人材が求められています。

資格が仕事の範囲を決める根拠

機械を動かす仕事は、法令で資格が決まっています。フォークリフト(最大荷重 1t 以上)と玉掛け(つり上げ荷重 1t 以上)は技能講習、クレーンの運転は免許か技能講習です。入職時に資格がなくても、現場で必要な資格を取りながら担当を増やす流れになります(労働安全衛生法施行令 第20条、規則 別表第三。港湾荷役に固有の資格の細則は未確認)。

統計で見る(全国値)

項目値出典(job tag の掲載)
賃金(年収)601.2 万円令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
月の労働時間159 時間令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
平均年齢42.9 歳令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
就業者数14,220 人令和2年国勢調査の結果を加工して作成
求人賃金(月額・全国)23.2 万円ハローワーク求人統計(令和7年度)
有効求人倍率(全国)6.03 倍ハローワーク求人統計(令和7年度)

job tag の数値データから

厚生労働省 job tag(職業情報データベース、数値系 2023年度更新分)は、その職業の就業者への調査で「どの程度当てはまるか」を 1〜5 の尺度で示した値です。回答者数が少ない職業は値が揺れます。

仕事の性質(当てはまりの強い順)

  • 屋外作業
  • 立ち作業
  • 一般的な保護・安全装備の着用
  • 他者とのかかわり
  • ミスの影響度
  • 厳密さ、正確さ

重要度の高い作業(job tag のタスク)

  1. 作業の安全管理をする。
  2. 貨物を起重機のフック下に運び、規定の重量にまとめる。
  3. 品物の種類や行き先を確認しながら分類や仕分けなどの荷さばきをする。
  4. 船の揺れで荷崩れすることがないようにロープなどで荷物を固定する。
  5. 吊り降ろされた貨物をフックから外し、網を解く。

問われる知識

  • 輸送
  • 教育訓練
  • 生産・加工

07キャリアの道筋

  • 荷役作業員船内・沿岸の作業を担当。
  • 資格を足して機械運転へクレーン・玉掛け・フォークリフトの資格で、扱える機械を増やします。
  • 班長・主任経験や船内荷役作業主任者などの資格取得で昇進するケースがあります(job tag)。

09出典と確認日

この職業ページで参照した資料

  1. 国土交通省 / e-Gov 法令検索 港湾運送事業法(事業の区分と許可) ・ 適用範囲: 港湾運送事業の 7 区分と許可制。条文原本は未読 ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 C(二次資料・原本未読)
  2. 東京労働基準協会連合会ほか登録教習機関 フォークリフト運転技能講習・特別教育の案内(コース別の時間数) ・ 適用範囲: 免許の有無・経験によってコースと時間数が異なる。法令の根拠(技能講習規程・特別教育規程)は原本未読のため、受講前に教習機関で確認すること ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 C(二次資料・原本未読)
  3. e-Gov 法令検索(政令・厚生労働省令) 労働安全衛生法施行令 第20条(就業制限に係る業務)/ 労働安全衛生規則 第36条(特別教育)・第41条 ・ 適用範囲: 令第20条第6・7・11・16号と、則第36条第5・5の4・19号を e-Gov の法令 API で確認。則第41条の別表第三(資格の種類)は表の要点を API で確認(機種の細かい範囲は原本で確認) ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 A(原本を確認)
  4. 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)職業情報データベース 解説系 7.01・数値系 7.00 ・ 適用範囲: 職業ごとの解説・タスク・仕事の性質(全国の就業者調査をもとにした職業分類単位の情報。個別の職場の条件ではない) ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 A(原本を確認)
  5. 厚生労働省(統計は総務省・厚生労働省の調査を job tag が加工) 職業情報提供サイト(job tag)各職業ページの「統計データ」欄(全国値) ・ 適用範囲: 令和7年賃金構造基本統計調査・令和2年国勢調査・ハローワーク求人統計(令和7年度)を job tag が職業分類単位で加工した全国値。ページ表示から機械抽出(data/raw/jobtag/web-stats-2026-10-28.json) ・ 確認日 2026年10月28日 ・ 確度 A(原本を確認)

確認日 2026年10月28日 時点の内容です。法令・試験日程・手数料は改正・変更されることがあるため、受験・就業の前に各実施団体や条文で最新を確認してください。